柿の木や実なくして命燃やしをり

2013.10.02.Wed.06:00
柿の木や実なくして命燃やしをり(季語:柿)

kakinoki.jpg


 毎年鈴なりに実をつけていた庭の柿の木ですが、父の亡くなった年を最後に
収穫が減ってゆきました。
三回忌にあたる今年確認できているのはたったの二個です。
水が足りないのか肥料がいるのか、はたまた愛情が欠けているのか・・・
おそらく考えうる事すべてが原因であると深く反省しております。
柿の木はバス停に面しており、青木光一さんの歌う「柿の木坂の家」では
ありませんが、いつも実が成るのを楽しみに、それを風物詩にように
思っていた方もおられるかと思うと申し訳ない気持ちで一杯です。
更に今は葉の一部が既に赤くなり、枯れ始めているものも見受けられ
残り少ない力で命をかけて紅葉しているかのようで、いたたまれなくなります。
これからは水も肥料もやるから、たとえ実は少なくとも柿の木自身は
生き残って欲しいとただただ祈っています。そしていつか私が遅くて小さい実を
身体に宿すのを見守ってくれますように、と。

句そのものに関しては、中七(八)が上手くまとまらず、推敲に半日ほど
時間を要しました。
リズム重視で中七(八)の「実なくして」を上に持っていこうとも
考えましたが、「柿の木」「命燃やす」がキーワードなのでやはりそれを
上五と下五に配置すべきかなあという結果になりました。

コメント
こんにちは
柿の木は、生り年とそうでない年があるようですね。
もっとも、柿農家ではそんなことが無いように、肥料や選定など、
手を尽くされているのでしょうが。

「柿の木や実なくして命燃やしをり」
もう紅葉が始まったのですね。
苦労されて練られた一句、「命燃やし」がいいですね。
鎌ちゃんさん
鎌ちゃんさんこんにちは!柿の木には実のなる周期があるのですね。
もしかしたら今年はならない年なのかもしれません。
でもちゃんと手入れはしてあげないといけませんね。努力します。

我が家の庭でもいちばんの、せっかちな紅葉です。
「命燃やし」を褒めて頂けて嬉しいです。
もっとスムースに句作したいものです。
No title
こんばんは
リンク有り難うございます。

柿は実が付き過ぎると翌年は不作になりますから、多分去年か、その前年に実が付き過ぎたのではないでしょうか?

探花さんは一生懸命俳句の勉強されているようですから甘い褒め言葉は止しますね。
「柿の木や実なくして命燃やしをり」
冒頭の説明のように実がならないのは木が休眠状態ですから、「命燃やす」不自然で、言い過ぎだと感じました。

私の写真俳句の考え方は、俳句の説明にならないことです。俳句とは関係ないものか、バック流れる季節感みたいなものを感じて貰えれば成功だと考えています。
と言いながら私も結構俳句の説明をさせていますがそれは邪道だと認めています。
折角、句作で極限まで省略しても写真で説明しては元も子もないからです。

もう一つの表現方法は、写真と俳句が不即不離でお互いを高め合う表現です。とても難しいですが成功した作品は素晴らしいものになります。

探花さんには是非こちらを目指して頑張って欲しいですね。
金太郎さん
こんばんは!コメントありがとうございます。
良薬は口に苦しといいますが、むしろおいしい言葉をいただいたと
感謝しております。
今回の句は推敲を重ねるうちに写真俳句になってしまい、写真は俳句を説明し
俳句は写真を説明する、さらにエッセイが追い打ちをかける三重苦の
結果となってしまいました。金太郎さんのおっしゃる通り、写真俳句に
おいては写真が俳句の説明にならず、お互いの存在を高め合う相棒に
なることが大切だと痛感しております。
今後も写真俳句でなくとも、写真を句に添える事は多々あると思います。
金太郎さんのお言葉を胸に頑張ろうと思います。
なかなか最初は上手くいかないと思いますが、見守って頂けると嬉しいです。

ただ、一点、柿の木の状態の解釈においては、植物学的な無知ながらも
真剣に、もはやこの木は実をつける力もなく
ただ命を紅葉という形で燃やしていると解釈してこの句を作りました。
身をつけず命を燃やしているという表現に自分を重ねもしています。
そこのところがうまく表現できず誠に残念でしたが、今後の句作に生かしたい
と思います。

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