名句うがち読み 第7回 加藤三七子

2016.12.11.Sun.01:37




冬夕焼人をあやむるごとき色 加藤三七子

『戀歌』昭和63年より

夕焼が単独では夏の季語でその雄大さや激しさが詠まれるのに対し、冬夕焼は一瞬の鮮やかさや美しさが詠まれることが多い。掲句の「人をあやむるごとき色」という妖しくも鮮麗な直喩には驚嘆さえ覚える、とここでもう筆を置きたいが野暮を承知でこの比喩に私見を述べたい。
作者は写生にも秀でていたが恋句に傑出していた。〈四十の戀には似ずや黒牡丹〉〈抱擁を解くが如きに冬の濤〉など。よって「人をあやむる」というのはおそらく強い情愛のからんだ、女が男を殺すもの。それも刃を以ってして。と描写しようと思えばきりがないほどに危険で恐ろしい。だが掲句において鮮美さが勝るバランスの良さは写生にも想像力にも優れた作者の意図するところであり、季語と比喩の見事な補完性を創りあげている。
以上、やはり野暮であった。


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コメント
情念の色
探花さん、こんにちは!
怒涛の勢いで鑑賞されていますね、
凛とした文体でグイグイ読ませます!
ああ、私もこんな体を捩じ切るような恋がしてみたい(^_^;;;;
・・・じゃなかった、ああ、私もこんなビシっと決まった鑑賞文が書きたい!!
お子ちゃまの感想文しか書けなくて恥ずかしい・・・探花さんの文章を見習ってガンバリます!(≧0≦)>

めぐるさん
めぐるさんこんにちは(*^▽^*)
ご訪問いつもありがとうございます。
過分なお褒めの言葉恐縮です。
私はめぐるさんのご鑑賞のほうが丁寧で句への愛が溢れているなあと思っています。ぶっちゃけた話、長い文章書けないので(笑)その分続ける方に力を入れたいです。
お互い句作も鑑賞も頑張りましょう〜🎵
今度めぐるさんのブログにリンクさせてください!
有難うございます!
探花さん、こんにちは!
そんなそんな、私の方こそ過分なお褒めの言葉に恐縮しまくりです(汗
短くまとめるには、ズバっと一言で言い表す表現を知っていないと出来ないので、探花さんや比々きさんの、文字数以上に情報を与えてくれる文章、本当に憧れです。
こちらからも是非リンクさせて下さい、今から早速作業やっちゃいます(^^)v
これからもどうぞよろしくお願い致します!!
めぐるさん
めぐるさんこんにちは!
早速リンクをはっていただきありがとうございます😊嬉しいです。
私もはらせていただきました!
鷹狩、沢山投句されたんですね。ちゃんと調べるのはもちろんのこと、努力されたのでしょうね、結果が楽しみです。
私はいつもの4句出しです(汗)
鑑賞、様々なやり方があっていいと思います。しみじみ長く書くもよし、スパッとするもよし、でも着実に血肉になると思います。頑張りましょうね、お互い♩

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