名句うがち読み 第11回 神尾久美子

2016.12.19.Mon.01:53




雪催ふ琴になる木となれぬ木と

『桐の木』昭和53年より

琴の材料になるのは桐の木。材料たりうる桐のみ伐採されるそうだ。そう聞くと落ちこぼれの桐でいたい気もするが、琴という楽器の暗喩として詩人があると感じるのはうがち読みか?琴になることで表現が出来る、曲を奏で詩を紡げる。が、誰でも琴になれるわけでない。峻厳な線引きが桐にも人にもあるのだろう。今にも雪が降るであろう立ち込めた寒気が否応なく桐と人の生を決定してゆく。
雪催いと琴の取り合わせが美しい。2016年12月号の『NHK俳句』でも紹介されている秀句である。単純に神秘的な光景を描いた写生の句ではなく境涯句ともとれる奥の深さ。そして作者は間違いなくとびきり上質な琴である。
他に作者の句として

むかしよりしぐれは淡し島紬
菊晴や濯げる胸の月夜の詩
野火山火柩に古きものはなし


など。

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コメント
12月号で読みましたーーー
探花さん、こんにちは!
掲句、『NHK俳句』テキスト12月号でみて、なんとも美しい調べにうっとりした一句です。
探花さんの鑑賞で、感動が蘇りました!
有難うございます!
探花さんも素敵な調べを奏でてくれる美しい琴ですね(^^)
めぐるさん
めぐるさんこんにちは(*^▽^*)
NHK俳句12月号ご覧になりましたか!本当に美しい句ですよね。私の勝手な鑑賞で句のイメージ崩れちゃったらごめんなさい〜。
お互い良い琴でありたいものですね。
山焼、難題ですが頑張りましょう!

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